タナカ

タナカ

赤い口紅と、顔につけている肌色をしたものはタナカという木の樹皮をすりおろして作る粉です。肌を守る作用があるのだそうです。これがミャンマー女性の典型的な化粧のようです。女性たちは鏡を見て塗り方にも気を配っているようです。つけてもらうとすーっとした爽快感があります。子どもはよく顔中に塗りたくっていますが、大人の男性がつけることは珍しいようで、稀にしか見かけません。

この人はオウムを肩にとまらせていたので一緒に写そうとしたら、恥ずかしがって横を向いてしまったのでオウムの顔が隠れてしまいました。

タナカ売り

ここで売られているのがタナカです。並んでいる丸木がすべてそうです。大きなものは直径20センチくらい、小さなもので5センチくらいあります。これを売り子さんがやっているように塗らした専用の石の上ですって使います。樹皮から使うことができますが、どこまで使うことができるかは品質によって違うそうです。こうしたタナカを売る店は、ミャンマーのどこのマーケットへ行っても見られます。また既にすりおろしてある粉末状のタナカもビニールに入れて売られていました。

タナカの木

これがタナカの木です。これはニャンウーの森林局の庭に植えられていたものです。直径は10センチないくらいですが、このくらいでも十分実用になります。

タナカ製品

灰色のものがタナカをする石の台です。これはコンパクトより一回り大きなくらいですが、中には20センチ以上あるものを持ち歩く女性もいるそうです。その上の丸いものはタナカを粉にして固めたもの。左のパッケージはよくわかりませんが、どうやら粉末になったものが詰めてあるようです。

タナカの木

この写真で並んでいるのがタナカの木の断面です。ここはパコックという町の、タナカを取引する市場です。農民がここにタナカの木を持ち込み、小規模の商人がそれを買い取ります。この少女はタナカの木を鋸で挽いてサイズを揃えていました。ほっぺたにタナカを塗っていたので木の断面との対比が面白いと思って撮影しましたが、写真になるとつけているタナカがあまりはっきり出ませんでした。


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