ミャンマーで働く日本のNGO

難民を助ける会 訓練センター

ヤンゴン市内にある四肢に障害のある人たちのための訓練センターを訪ねました。ここは日本の「難民を助ける会」というNGOが支援を行っています。このセンターでは障害を持つ人たちが自活できるような訓練を行うと共に、卒業後に開店できるような支援もあわせて行っています。

職業訓練コースには二つあり、これは縫製のコースです。多くが片足がない、あるいは不自由な人たちですが、中には片腕がない人もいました。最初コースを始めたころはどの程度の障害がある人まで受け入れられるのか手探り状態だったそうですが、最近では例えば片腕がない人でも工夫と頑張りでかなりのことができることがわかってきたそうです。

また足のない人の中には、内戦の犠牲となって地雷を踏んだ人がかなりおり、また銃による攻撃を受けた経験などもトラウマになっている人もいるそうです。単に技術を教えるだけではなく、時には心のケアも必要な大変な仕事です。

訓練センター

こちらは理髪のコースです。人形の頭を使って練習している人もいますが、実際に生身の人の髪を切っている姿も見られます。髪を切りに来る人たちはボランティアで名乗りをあげて来てくれているそうです。貧しい人たちには床屋代も馬鹿になりませんから、ここで練習台になって無料で切ってもらえればどちらもハッピーということのようです。この写真を撮ったあとで僕が見ている間にも、女性が一人入ってきて、長い髪をばっさり切ってもらっていました。

またここには代金ではなく寄付を入れる箱が置いてあるのですが、これは練習台の常連さんたちの「いくらかでもお代を払いたい」との発案で、寄付金入れとして置かれているそうです。

訓練センター

こちらは縫製のクラスの人たちが作った製品です。ただしここで勉強している人たちが実際に社会に出てから作るものではなく、これはこのセンターの行事などの時に販売される、時々作るだけの製品だそうです。バザーなどで日本人を含む外国人に販売することを考えて、日本人のスタッフがデザインしているそうです。中には興味を示してくれている土産物屋さんもあるとか。


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