ミャンマーの砂糖ヤシ

ミャンマーの砂糖ヤシ

砂糖ヤシはミャンマー中央に広がる乾燥地の重要な農産物のひとつです。多くの場合、豆などが植えられている畑の周りに背の高い砂糖ヤシの木がそびえています。

ミャンマーの砂糖ヤシ

砂糖ヤシの葉を落とすと、切り口から樹液が滴り落ちます。木にはしごをかけて葉を切り落とし、このように小さな素焼きの壺をぶら下げて樹液を受けます。この作業は朝気温が低いうちに行われるようです。気温が高くなると樹液の中の糖分の醗酵が進み、スカイビールと呼ばれる弱い酒になってしまいます。

ミャンマーの砂糖ヤシ

集められた樹液は釜に入れ、下から火をたいて煮詰めます。場合によってはごま油を少し加えると良いそうです。燃料によく使われるのは、畑で栽培されているキマメなどの茎です。この作業には大量の燃料を必要とするため、場所によっては燃材の不足や、畑の有機物の不足をも引き起こしているようです。

ミャンマーの砂糖ヤシ

ある程度煮詰められた樹液は火からおろしかき混ぜます。冷めるに従い、だんだんと糖分が固まってきます。

ミャンマーの砂糖ヤシ

最後に固まりきる前に手で丸めて団子状にして乾燥すれば完成です。これが市場などへ出されることになります。農家によってはさらにこの砂糖を使ったジャムなどを作って市場へ出しているそうです。


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