ガロンティン村の麦藁帽子

ガロンティン村の麦藁帽子

マグウェイという町から少し離れたところにあるガロンティン村の伝統産業は、村で作っている大麦の藁を使った麦藁帽子作りです。ここに並んでいるのが製品で、マンダレーなどの市場へと売られていきます。このあたりは土地をもたない農業労働者の人が多くいますから、こうした産業はその人たちには仕事のない農閑期にもできる良い仕事になっています。

ガロンティン村の麦藁帽子

作り方はまず藁をこうして編んでいきます。この作業は子どもでもできるそうで、むしろ子どもの方が稼ぎがよいこともあるとか。

ガロンティン村の麦藁帽子

編んだらこうしてミシンで縫います。ミシンはすべて個人所有で、共同所有という考え方はないそうです。この少女はミシンの所有者に雇われているそうです。

ガロンティン村の麦藁帽子

ミシンを使うのは女性ばかりではなく、これは男性の縫い手です。帽子の形になってきているのがわかります。彼は自分のミシンを所有しているそうです。

ガロンティン村の麦藁帽子

右側にあるのはお手製の釜です。この中に水と薬品を入れ、完成した帽子を蒸して脱色します。元々はかなり黄土色に近い色をしていますが、ここで蒸すとしろっぽくきれいになります。脱色するための薬品の配合は、この村の人たちが、砂糖の漂白の過程を参考に開発したのだそうです。

マンダレーのマーケットで見かけた麦藁帽子

これはマンダレーのマーケットで見かけた麦藁帽子。聞いてみると、ガロンティン村などから売られてきているものだそうです。ただ、売値が村での売値と大きく違いません。なかなか利が薄い商売のようです。


Sponsored Link