マンダレーの竹紙作り

マンダレーの竹紙作り

マンダレーではなんと竹から紙を作っています。この紙はマンダレー周辺で行われている金箔作りに使われるものです。

竹紙の製法はニャウンゴン村の藁紙作りに似ていて、竹の繊維を潰して団子状にし、それを紙にすく、というものです。この竹ですが非常に特殊なもので、見せてもらいましたが何と中に空洞がありません。つまり中までびっしり身が詰まった竹なのです。実際に使うのは、皮に近い部分と芯に近い部分を取り除いた一部だけです。

マンダレーの竹紙作り

これが紙をすいているところです。左の後ろには既にすかれた紙が干してあります。

マンダレーの竹紙作り

乾いた紙は正方形に切られ、このコンクリートの地下室で堅い木で叩かれて伸ばされます。下に黒く見えているのは水です。何でもある程度の湿度がないと紙がうまく伸びないのだそうです。閉じた湿った地下室で物凄い音で紙を叩くのは大変な作業でしょう。こうして作られると、にごった色のごわごわの紙が半透明で一見まるでセロハンのようなものになります。

この技術は3代前にやってきたシャン族の技術者から教わったそうで、今でも年に一度この人をたたえて感謝する行事を行うそうです。


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